視覚障害ある方のスキーレッスン

こんにちは!障害者専門のスキースクール:サンメドウズ清里教室・車山高原教室校長の齊藤直です。

ここでは、視覚障害のある方のレッスン方法についてご紹介します。

はじめに、

視覚障害のある方のスキーレッスンは、健常者のスキーレッスンとやることは一切変わりません。^^

ただ一つ、決定的に違うこと、それは、

コーチと生徒さんの距離

です。

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「たったそれだけ?!」

と思われるかも知れないのですが、これが、唯一&最大に大切なんです。^^

それは何故か?


例えばあなたが目隠しをします。

そして、その場で10回くらいクルクル回ります。

すると、もうどっちの方向を向いていて、目の前に何があるのか、一切分かりません。

その状況で、すぐに歩き出すことができますか?

「怖い」ですよね。

そんなとき、

「こっちが安全だよー!」って自分を誘導(ガイド)してくれる人がいたら、安心して歩けませんか?!

しかも、慣れるまでは、手を握って歩いてくれたりしたら、とても安心しますよね。^^


視覚障害のある方のスキーも全く同じなんです!

生徒さん(視覚障害のある方)の見え方にもよるのですが、一般的に視覚障害のある方のスキーレッスンでは、コーチ(ガイド)が後ろ向きで、生徒さん(視覚障害のある方)と手をつないで滑るところからスタートします。

そうすると、安心でしょ。^^

その状況ができたら、あとは、健常者のスキーレッスンとなんら変わりの無い練習に入ります。

そして、

生徒さん(視覚障害のある方)のスキー技術が安定し始めたら、コーチ(ガイド)と生徒さん(視覚障害のある方)の距離を徐々に開き始めます。

例えば、ストックやフラフープを使うと、距離が徐々に開きながらも、その距離感を一定に保ったままスキーができるんですね。

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だから、生徒さん(視覚障害のある方)も、安心し続けてスキーができます。^^

そして、

更に更に生徒さん(視覚障害のある方)のスキー技術が安定してきたら、コーチ(ガイド)は前を向いて滑ります。

腰にスピーカーを付けて。^^

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生徒さん(視覚障害のある方)のスキー技術が高まれば高まるほど、コーチ(ガイド)と生徒さん(視覚障害のある方)の距離はドンドン開きますので、だんだんと肉声が届かなくなります。

だから、マイク&スピーカーを使うんです。

マイク&スピーカーを使う時期になると・・・。

生徒さん(視覚障害のある方)のスキー技術は、一人前です。^^



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