立位保持が可能で手足に麻痺のある方のスキーレッスン(4トラック)
ここでは、身体障害のある方(立位保持が可能で手足に麻痺のある方)のレッスン方法についてご紹介します。
(脳性麻痺の方や、立位保持が可能な二分脊椎症の方が該当します。)
立位保持が可能で手足に麻痺のある方のスキーは、
4トラック
といいます。
4トラックとは、「4つのスキー」と言う意味です。
解説、しますね。^^
立位保持が可能で手足に麻痺のある方のスキーは、
足:両足共に、普通のスキーブーツ と スキー
手:両腕にアウトリガー
という装備で、スキーを行います。
アウトリガーというのは、手に持つ「スキー機能がついたストック」のような物です。
ストックとの一番の違い、
それは、
「舵取りができるかどうか」
です。^^
アウトリガーは、雪面と接する部分がストックのようにとがっているのでは無く、「スキー板」の様なものが付いています。
だから、アウトリガーも滑る。^^
この「滑る」機能を利用して、「舵取り」を行うんですね。
そのため、
立位保持が可能で手足に麻痺のある方のスキーレッスンでは、この
アウトリガーの使い方
からレッスンがスタートします。
健常者のスキーレッスンでは、滑って、転んで、また滑ってというのが、当たり前のスタイルですが、
立位保持が可能で手足に麻痺のある方のスキーレッスンでは、初めてスキーをするその日から、可能な限り「転倒」をしないようにします。
いいでしょ。(笑)
そのためには、アウトリガーの操作が重要なんですね。^^
実はね、人って、
陸上で歩いているときよりもスキーで滑っているときの方が、立位バランスが取りやすいんです!!
だから、
「普段は長い時間立位保持ができないんです。」
という方も、スキーをしていると、滑っている間は何の問題も無く、立位保持ができちゃったりします。^^
不思議ですよねー。
でもこれ、本当なんです。^^
是非今週末、ご自身がゲレンデで体験してみて下さい!