車椅子をご利用の方のスキーレッスン(バイスキー)

こんにちは!障害者専門のスキースクール:サンメドウズ清里教室・車山高原教室校長の齊藤直です。

ここでは、車椅子をご利用の方のレッスン方法(バイスキー編)についてご紹介します。

車椅子をご利用の方のスキーは大きく2種類あります。

1つ目がチェアスキー

2つ目がバイスキー


です。

>>チェアスキーのレッスン方法はこちらでご紹介しています。


バイスキーとは、椅子の下に2本のスキーが付いたもので、必ずコーチと一緒に滑ります。

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バイスキーは、

四肢麻痺の方
座位保持のできない方


はもちろん、

いかなる障害のある方

にもお楽しみいただける、スーパースキーなんです。^^


たまに、

「バイスキーはチェアスキーの初心者用です。」

と説明されている方がいらっしゃいますが、

これ、思いっきり誤解です。


バイスキーの下に付いている2本のスキーは、サイドカーブがきつく、面をずらす運動(減速運動)を行いにくいんです。

減速運動を行いにくい = 急停止ができない

これ、どういうことかお分かりになりますかね?

「超危ない!」ってことです。(笑)

だから、バイスキーは必ずコーチと一緒に滑るんですね。
(一方チェアスキーは、上手になると一人で滑れるのはもちろん、一人でリフトに乗れます。)


コーチと一緒に滑る滑り方はいくつかあります。

1.バゲッティング
2.ハンドアウトリガー + テダーリング
3.フィックスアウトリガー + テダーリング


解説しますね。


1.バゲッティング

バゲッティングとは、この写真のように、コーチがバイスキーを後ろで操作します。
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このとき生徒さんはコーチの声かけのタイミングで、体を右や左に倒します。

それだけ。^^

それだけで、「すぎゅーん!!」と格好いいターンが決められちゃうんです。

楽しそうでしょ。(笑)



2.ハンドアウトリガー + テダーリング

ハンドアウトリガー + テダーリングは、こんな感じです。

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生徒さんは手にハンドアウトリガーを持ち、自分で左右のターンコントロールを行います。

ターンを行うわけですから、スピードコントロールも可能な限り生徒さん自身が行うのですが、

「いざ」というときのために、コーチが手綱のようなモノをもち、後ろでスピードコントロールの補助を行います。

テダーリングをするコーチは、生徒さんから離れたところにいますので、

「自分ひとりで滑っている感」が楽しめちゃいます。^^



3.フィックスアウトリガー + テダーリング

フィックスアウトリガー + テダーリングとは、これです。

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フィックスアウトリガーとは、自転車の補助輪のバイスキー版です。

フィックスアウトリガーは、ハンドアウトリガーが持てない(持ちにくい)方でも自分で左右のターンコントロールが楽しめちゃう、画期的な用具なんです。

このときも、ハンドアウトリガー + テダーリングの時と同様、テダーリングをするコーチは、生徒さんから離れたところにいますので、

「自分ひとりで滑っている感」が楽しめちゃいます。^^



バイスキーは、ご要望があれば、初めてバイスキーに乗るその日の1本目から、山頂コースをかっ飛ばすことだってできちゃいます。^^

楽しみ方は、生徒さん次第、なんですね。^^

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